「お。編み物かい? アヤもやっと女の子らしくなってきたな」
「だって。あたしもう中学生だもん」
本人は怒ったようにそう言うものの。
ツンとあごを背けるしぐさは、まだまだ子供っぽいものだ。
そんな娘の姿を見ていると、つい、わたしの頬も緩み、軽口が出た。
「まさか、彼氏へのクリスマスプレゼントじゃないだろうな?」
アヤはそっぽを向いたまま返事をしない。
会話を聞いていた妻が、あきれた表情でリビングに入ってきた。
「あなたってば、何をいまさら……、もう家にも遊びに来てるのよ」
「な、なにぃ!?」
顔が一瞬で紅潮するのが自分でも分かる。
「許さん! 絶対に許さん!」
「バカね。あきらめなさい」
「駄目だ! いったい誰の許しを得て――」
「高校生の頃、親の目を盗んであたしの部屋に忍び込んでたのは誰よ」
「う……」
言葉に詰まる。
それは言わない約束だろう……
「喜んでくれるかなー」
アヤは編み上がった作品を、天井の照明にかざすようにして検めている。
「ワタルくんってばお腹が弱いから、腹巻きを編んでみたんだけど。どう?」
「うん、なかなか、初めてにしては上手じゃない」
許さん……
パパは許さん……
わたしのつぶやきをよそに母娘の会話は続く。
「あれ? アヤ、これは何?
なんだかこの部分だけ、靴下みたいに飛び出てるわよ。失敗しちゃった?」
「ああ、それはいいの。だって、こないだおばあちゃんが言ってたんだもん。
『いいかいアヤちゃん。おばあちゃんは反対だよ。
ああいうタイプの男は大抵、腹にイチモツを――
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ビバ!クリスマス!
大きくなって(泣)
「パパのお嫁さんになるって言ったくせにー」
と、パパも寂しがっていることでしょうね。
でも相変わらずの勘違い( ̄□||||!!
子供も読んでるのに、このオチはないでしょう。
ええ、笑いましたとも。大人ですから。
思わず赤面ですね。
お父さんもどう反応したのでしょう…
なんかね。最近、安心して読んでたのよ。したら、こうくるもんね。でもね。なんか突っ込めない。慣れちゃったのかしらん。
作品ごとに趣向が違うから来るのが楽しみ。アップの仕方がうまいなって思います。
こんばんは。
ハイ。彼女もついに中学生に( ´艸`)
iaさん>
こんばんは。
クリスマス前だというのに俺ってば、こんなネタを・・・(汗)
うう。そう言われると心苦しい^^;
やっぱ子供さんも読まれてるんですかねぇ。
読んで頂いている方の年齢層や男女比率を調査してみたいところですね。
keita2さん>
こんばんは。
思いついたネタは書いとけ。と勢いでやっちまいました(笑)
恐らく家族一同固まってそうですよね^^;
つるさん>
こんばんは。
ええ。成長しましたねぇ彼女も(笑)
そうそう最近シモを書いてなかったから、
心身のバランスがどうも…(なんだその言い訳w)
そういやヤホオのヤツ締め切り間近ですね!
ってか俺も案の定、諦めムードですが^^;
成長しても変わらずにいてくれてよかった〜。
それにしても「イチモツ」。
「靴下」の大きさとか大丈・・・あ、これ以上は言えない><;
・・・アヤちゃんももう大人ってことでしょうか。
しかもアヤちゃんシリーズだぁ!
・・・と思ったら、まさかの下ネタオチですか(^-^;)
わたしの恋人はパパだよ♪
みたいな展開かと思ってましたが・・・
もう中学生ですし、それはないか(^-^;)
こんばんは。
おお覚えていてくださいましたか!
久しぶりですよねー(笑)
クリスマスだというのに、
シモで落としてしまって、
ほんまにスンマセン^^;
またこのシリーズも書きますね☆
Shitsumaさん>
ども!
ええ、ムリクリクリスマスネタですけけどね(笑)
最近の中学生は成長が早い!
ってことで……^^;
ん、今回のオチは
なかなか じゃないかな
ショートショートらしい出来栄え☆
やっぱり、こういうのを書けないとね