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小説家の妻
「書き上げた小説を最初に読ませるのは妻ですね。」
「編集者ではなく?」
「そう。先ず妻に読ませるのです。」
「成る程。奥様もさぞかし小説にお詳しいのでしょうね。」
「いやいや。逆ですよ。彼女は小説に関してはまったくの素人で何を読んでも面白いと言う。だから良いのですよ。」
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この記事へのコメント
上のショートショートを”妻”目線で想像してみました
小説家の妻パート2
「書き上げた小説を最初に読まされるのは私ですね」
「編集者ではなく?」
「そう 先ず私に読ませるのです」
「成る程…実は奥様は小説に本当はお詳しいのでしょうね」
「いえいえ 逆ですよ 小説に関しては全く素人で…とりあえず何を読んでも面白いと言います
その点が良いんでしょうね 実を言うと、何が何だか訳分からない小説も有るんです でも、うちの人の職業は作家ですからね 正直にさっぱり分からないと言ってしまうと…
何を読んでも面白いと言っておけば、筆を折る、とか1か月くらい旅行に行くとか、ふさぎ込んだまま何も出来なくなってダメ人間になってしまったら大変じゃありませんか」
「成る程…内助の功というヤツですね 今、有名小説家でいられるのは」
「何を読んでも面白いと言っておいて、でも、ここをこうしたら、もっと面白いんじゃありませんかとか、ここはこうしたほうが、さらに面白いとか…陰ながら苦労しているんですよ」
「成る程…出版されている小説の元の原作を読んでみたいですね」
「ダメですよ そんなことしたら、うんざりするかガッカリするだけです」
「ところで、昼食を食べて行きませんか」
思わず昼食を、ごちそうされることになった
「茹で上げたパスタを最初に食べさせるのは、いつも編集の方なんです」
「小説家の先生でなく?」
「そう 先ず編集の方に食べさせるのです」
「成る程 奥様はさぞかし料理にも実は自信がおありなんでしょうね」
「いえいえ 逆ですよ 料理に関しては全くの素人で でも編集の方、みなさん何を食べても
美味しいというのです だから良いのです」
だからか…小説家の編集担当がコロコロと変わってしまうのは 確か、前の前の編集担当なんか、2、3週間くらい検査入院してたとか聞いたな ちっ! 編集担当の仕事、いつまでもつかな…
編集担当者はやせ細っていく小説家の姿と自分の姿を重ね合わせてみたのだった
Posted by 編集担当 at 2016年10月11日 18:06
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小説家の妻パート2
「書き上げた小説を最初に読まされるのは私ですね」
「編集者ではなく?」
「そう 先ず私に読ませるのです」
「成る程…実は奥様は小説に本当はお詳しいのでしょうね」
「いえいえ 逆ですよ 小説に関しては全く素人で…とりあえず何を読んでも面白いと言います
その点が良いんでしょうね 実を言うと、何が何だか訳分からない小説も有るんです でも、うちの人の職業は作家ですからね 正直にさっぱり分からないと言ってしまうと…
何を読んでも面白いと言っておけば、筆を折る、とか1か月くらい旅行に行くとか、ふさぎ込んだまま何も出来なくなってダメ人間になってしまったら大変じゃありませんか」
「成る程…内助の功というヤツですね 今、有名小説家でいられるのは」
「何を読んでも面白いと言っておいて、でも、ここをこうしたら、もっと面白いんじゃありませんかとか、ここはこうしたほうが、さらに面白いとか…陰ながら苦労しているんですよ」
「成る程…出版されている小説の元の原作を読んでみたいですね」
「ダメですよ そんなことしたら、うんざりするかガッカリするだけです」
「ところで、昼食を食べて行きませんか」
思わず昼食を、ごちそうされることになった
「茹で上げたパスタを最初に食べさせるのは、いつも編集の方なんです」
「小説家の先生でなく?」
「そう 先ず編集の方に食べさせるのです」
「成る程 奥様はさぞかし料理にも実は自信がおありなんでしょうね」
「いえいえ 逆ですよ 料理に関しては全くの素人で でも編集の方、みなさん何を食べても
美味しいというのです だから良いのです」
だからか…小説家の編集担当がコロコロと変わってしまうのは 確か、前の前の編集担当なんか、2、3週間くらい検査入院してたとか聞いたな ちっ! 編集担当の仕事、いつまでもつかな…
編集担当者はやせ細っていく小説家の姿と自分の姿を重ね合わせてみたのだった