わたしは、満天の星空の下、
テラスに置いたロッキングチェアの上で、揺られていた。
眼下には、漆黒の大海原が果てしなく広がり、
ざわめく波間をすり抜けてくる風は、
無言のまま、わたしの耳元を通り過ぎてゆく。
カラン。
乾いた音が鳴った。
左手に持つグラスの中身が溶けてゆく音だ。
ふわりと浮かぶ球に、人差し指でそっと触れてみる。
カラン。
再び空虚な音がテラスに響いた。
こんどは口笛を吹くように、
フッと息を吹きかけてみる。
わずかばかり形を残していた氷の欠片は消え去った。
わたしはグラスに浮かぶ地球を、静かに眺める。
これで北極は完全に消失したようだ。
海面は更に上昇し、
今宵、キリバス共和国はついに水没した。
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他国への移住なんて簡単じゃないですよね(;′Д`)ノ
現実は深刻なんですけど、お話は素敵でした・・
タイムリーでしょ?(笑)
いやいや笑い事じゃないですよね、
実際には近い将来に起こりうる事ですもの。
色々と考えさせられます^^;