「あのビョークの映画のタイトルってなんだっけ?」
「あーあれね。あれは確か――
『古城を改装したホテルの一室で、
男はショットグラスを片手に安楽椅子に座っていた。
格子窓から見える階下のテラスでは、
女が何かに取り憑かれたかのように踊っている。
月に雲のカーテンがかかる中、
長い手足をしなやかに使うその姿は、
いささかも病苦を感じさせなかった。
男はグラスの中の琥珀の液体を飲むことも忘れ、
しばしその姿に見とれていた。
と、突然、女の身体がぐらつき、
前のめりに崩れ落ちた。
「あっ!」
男は握っていたグラスを落とし、慌てて部屋を飛び出した。
階段を転げ落ちそうになりながら駆け降り、
女がうずくまるテラスへ走った。
「やっちゃったみたい」
足首を押さえ、痛みに顔を歪めながらも、
女の目は父親に怒られている時の少女の様に、
男の顔色を伺っていた。
「夜踊る時は気を付けなさいと言っただろう。
古い城なんだから、あちらこちらに段差があるんだよ」
二人の顔は近付き――』」
「あーもう分かった。
『段差ーインザダーク』って言いたかったんでしょ?」
「いや、しかも――」
「病苦が伏線だ。って?」
「・・・・・・」
「説明が長い!それに、そんな映画ではありません」
「ハイ」
「ネタが切れたからって駄洒落に逃げるな」
「スミマセン・・・・・・」
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こんなふうにストーリーをすらすらしゃべって、伏線まで入れられる男の人だったら素敵だと思いました
ありがとうございます。
生ぬるい話を書いてしまいました(汗)
駄洒落も使い方次第では
面白くなるんですけどねぇ。
これは恥ずかしい感じの一品です^^;
はーい!
応援ありがとうございます〜〜(ノ_<。)
↑みなさんのコメントを呼んで
ダジャレがからんでいると、やっと気づいた私です。
レイバックさん、ネタ切れでも、ステキです☆
ども!駄洒落は元々好きなんですよねー。
あと言葉遊びのネタもめっちゃ多いですし。
そろそろ他の切り口も見つけないとなー。
なんて密かに悩んでおります^^;
ネタ切れでも更新しようという姿勢が素晴らしいと思います。
私も頑張らないとなーとか思いながら今日も他のことをしております(笑)
こんばんは。
ありがとうございます。
アベレージが落ちるのは
本当は良くないんでしょうけどねー^^;
沢山書いてるとパターンが無くなってきますよね。
今更ながらイマジネーション不足を痛感してます。
やっぱり星さんはスゴイ・・・・・・
つまらない
次、行ってみよー