
ボッコちゃん (新潮文庫)
星新一さん自身の手によって選ばれたショートショート作品集。
表題作をはじめとして、「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」「月の光」「暑さ」「不眠症」
「ねらわれた星」「冬の蝶」「鏡」「親善キッス」「マネー・エイジ」「ゆきとどいた生活」「よごれている本」など、
まさに厳選されたショートショート作品が50篇。
文章は平易、小中学校の教科書に載るくらいですから、むずかしい内容のものもありません。
短くてひねりがあって面白い。というショートショートならではの醍醐味が存分に味わえます。
この一冊の中に、ショートショートの神様と呼ばれた星新一さんのエッセンスがぎゅっと詰まっていますので、まずはここからどうぞ。

一人の男が飛行機から飛び降りる (新潮文庫)
さきほどの星さんの「ボッコちゃん」は50篇でしたが、
こちらのバリー・ユアグロー「一人の男が飛行機から飛び降りる」では、
約400ページの中に、なんと149篇ものお話が収められています。
長いものでも数ページ、短いものはたったの数行で終わってしまいます。
ただし、いかにもショートショート的なオチのあるお話ではなくて、
まるで誰かの夢の中を覗き見てしまったようなシュールで不思議なお話ばかり。
ふつうの小説は読み飽きていて、ちょっと変わったものを読んでみたいという方におすすめです。
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