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今週の140字小説10


海面がぼこりと盛り上がる。巨大な月が姿を現す。夥しい量の海水と幾千もの光の粒子を滴らせながら月はゆっくりと高度を上げてゆく。夜の波間に零れ落ちた光の欠片たちが輝きを失う頃。月は黄色い光を放ち始める。いつもよりいくぶん温かな光。どうも今宵の彼女は機嫌がいいらしい。








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今週の140字小説9


ダムは決壊寸前だった。震えが止まらない。嫌な汗が脇の下を伝う。鏡を見なくとも自分の顔が青ざめているのが分かる。黒板の上の時計を見る。あと10分。堪えるか。挙手してトイレに行くべきか。嘲笑を浴びるのは目に見えている。糞、俺は腹を決める。刹那この日最大の波が訪れた。








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