おすすめ作品

  「JP」 「糸電話」 「逆向き」 「締め切り」

  ショートショート全作品目次へ


【政治】ついに禁煙法成立か!?☆2


8 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:23:07 ID:P2/tindy
喫煙厨涙目wwwwww

9 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:23:53 ID:Homura+y0
こないだ1000円になったと思ったら今度は禁煙法かよ・・・orz

10 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:24:09 ID:Ia+IZYjIO
愛煙家をいじめて楽しいですか?

11 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:24:11 ID:Tarosuke1WpF
2ゲット

12 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:24:34 ID:KujiraQ5O0
禁酒法みたいなもんか?まあ吸わない俺には関係ないが。

13 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:25:17 ID:urc2U2yu0
喫煙率の高いナーススレとか販売員スレはすげー荒れてるぞw

14 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:26:25 ID:7hanaW0u5czm0
パチンコ屋でも吸えないの?

15 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:27:25 ID:Kebin3zUr0
>>11遅杉w

16 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:28:45 ID:XZiAz3hG0
JTの皆さん本当にお疲れ様でした

17 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:29:46 ID:Shitsuma20
小説家スレも荒れてるな

18 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:30:53 ID:Peter7Uj0
ナースの皆さんストレスなら俺が解消してやるよ

19 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:30:55 ID:tsuruFp00
>>17
ナースや販売員はストレス溜まりそうだけど小説家もストレスかね? 

20 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:32:01 ID:maiHEGj0
>>19
煙草がないと間が持たない。

21 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:34:09 ID:kei16m1w770
嫁とか家族との会話の間か?

22 :名無しさん@ネタ切れ中:2008/06/28(土) 23:36:26 ID:layback34
>>21
いや、小説の間w











ショートショート:目次へ




「Drive Me Crazy」


空は晴。波は腰。

海面は陽光を一身に浴び、無数の輝きを浮かべていた。

絶好の波乗り日和だ。

早朝から海に入っていた俺は、下手くそながらも納得のレイバックを決め、

虹色にきらめくスプレイを、青く透明な空に振り撒いた。

浜へ上がる。若い頃なら一日入っているところだが、

今では満足のゆく一本があれば、早めに上がるようにしている。

深追いは良くない。何でも気持ちの良い所で切り上げるのが一番だ。

防波堤沿いに停めたランエボワゴンのリアゲートを開け、

真水をいっぱいに詰めたポリタンクを取り出した。

日光を浴び続けていた車内の熱で、水はいい具合の温度になっている。

ルーフの上にポリタンクを載せ、専用のノズルを取り付けると、即席シャワーの出来上がりだ。

コックを開いた途端。温水がほとばしる。

海水の冷たさできゅんと縮まっていた皮膚の表面に、じんわりと温もりが伝わり始める。

やがて、ほどよい身体の疲れが温かいシャワーに溶け出し、

充実感となって心の真ん中に染み込んでゆく。

これだ。これなのだ。

俺は自然の中で遊ぶ醍醐味を噛み締める。

顔を上げ、塩と砂にまみれた口の中をゆすごうとした――

ぶへっ。

なんだ?

塩っぱ苦い。

目を開けた。

暗闇だった。

眼前に仁王立ちする影。

「こ、こらっ! カイ!」

ベッドの横に息子のカイが立っていた。

股間に両手を添え、ぶるりとひと震えする。

「カイっ! こ、ここはトイレじゃないだろ! ペッペッ!」

まただ。

うちのカイはもう小学校だというのに、夜中に小便を漏らすのだ。

いや、息子の名誉の為に正確を期するなら、これはお漏らしではない。

彼は寝ているときに尿意をもよおすと、ちゃんとトイレへ向かおうとする。

だが、いかんせん寝ぼけている。

間違えて、家の中のあらゆる所に小便をぶちまけるのである。

夜にはなるべく水分を摂らさないように気を付けていたが、また勝手に冷蔵庫を開けたか……

「あれ? パパどうしたのー」

「いや、サーフィンがね……」

俺は、枕のカバーで顔を拭った。

ああ神様。たしかにこれは海水ではない。

まばゆいばかりの太陽は――

俺のランエボワゴン(新車)は――

夢だったか……

「ほらほらカイ、トイレに、いや、もう手遅れだからお風呂でキレイキレイするよ」

男手ひとつで子供を育てるのは楽ではない。

文字通り、子育て自体もそうだったし、経済的にもだ。

サーフィンにはもう何年も行っていない。

新車を買うのもまだまだ当分先の話になりそうだ。

俺は、眠そうに目をこすっている息子の手を引き、浴室へ向かった。


   ☆     ☆     ☆


毎朝、仕事の前に、カイを車で学校へ送ってゆく。

5kmの道のりを小学生に歩けというのは酷だろう。

未舗装の道に車体は小刻みに揺れる。

大自然に囲まれた山奥での暮らしには満足しているが、さすがに不便に感じることもある。

俺は今日何回目かのあくびをしながらサンバートラックのシフトレバーを弾いていた。

「パパー、新しい車買うのー?」

「ああ。買いたいなぁ。でもまだまだ先だと思うよ」

「ぼくこの車も好きだよ。インプレッサだったらもっといいんだけどね」

「まぁこいつも一応スバルだし、立派な4WDだからな。インプかぁ、パパはランエボがいいなぁ」

「でもWRCではインプレッサの方がスゴイんだよ」

息子はWRCに夢中だった。  (※WRC-世界ラリー選手権)

特にスバルチームのソルベルグがお気に入りらしい。

将来の夢はラリードライバーだという。

一体、誰の影響なのだろう。

「でもね、パパのとなりだったら車はなんでもいいや」

嬉しいことを言う。

「よし。じゃあいつものアレやるか」

「ヤッタ!」 

「しっかり身体を支えてるんだぞ」

俺とサンバーは、一気のブレーキングで荷重移動を起こし、ドリフトの体勢に入った。

アクセルは底までがっつりと踏みっぱなしだ。

ゼロカウンターでタイヤをスライドさせながら次のコーナーへ向かう。

流れる景色。舞い上がる砂塵。助手席からは歓声。

他府県にまで轟く“下り最速軽トラ”の称号は伊達じゃないんだぜ。

「よっしゃー、カイ、次も行くぞー!」

「きゃー! パパ行けー!」

光の速さでシフトダウンしながら俺はちらりと隣に目をやる。

カイは右手の拳を振り回して大喜びだ。

何。バカな親子でもいいじゃないか。

いつか、お前のナビシートに乗ることを、パパは楽しみにしているよ。












ショートショート:目次へ






posted by layback at 23:54
| Comment(7) | TrackBack(0) | ショートショート作品
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。